はじめに:似合う色のはずなのに、なぜか「地味」に見えてしまう
「診断でイエベ秋(オータム)と言われたので、ブラウンやカーキを選ぶようにしています。でも、なんだか地味に見えてしまうんです」
サロンにお越しになるお客様から、この言葉を本当によく伺います。似合うと言われた色を、きちんと選んでいらっしゃる。それなのに、鏡の前で「素敵」と思えない。むしろ実年齢より落ち着いて見えてしまう。
その原因のほとんどは「色の選び方」ではありません。色は合っているのに、素材の質感と全身の組み立て方が追いついていない。これがイエベ秋の方に最も多いつまずきです。
本ブログでは、イエベ秋に似合う色の本質からお伝えしたうえで、なぜ地味に見えてしまうのか、そして服選びで何を変えれば印象が一段引き上がるのかを、順を追ってご説明します。
第1章:イエベ秋に似合う色の正体は「深み」と「黄み」
オータムタイプは、深みのある秋の紅葉色をイメージさせるグループです。シックで都会的、知的な印象をお持ちの方が多く、色においては次の二つの要素が鍵になります。
ひとつは「黄み」。青みを含んだ冷たい色より、太陽や土を感じさせる温かみのある色が肌に馴染みます。もうひとつは「深み」。同じ黄みでも、明るく澄んだ色ではなく、少し濁りと重さを含んだ色のほうが、お顔立ちの持つ落ち着きと釣り合います。
具体的には、次のような色が代表的です。
• ブラウン系:マロンブラウン、キャメル、コーヒーブラウン
• グリーン系:オリーブ、モスグリーン、カーキ
• オレンジ・赤系:テラコッタ、レンガ、パンプキン、サーモン
• イエロー系:マスタード、ゴールド、マリーゴールド
• ベーシック:ダークブラウン、ベージュ、アイボリー、生成り
ここで大切なのは、これらを「使える色のリスト」として暗記しないことです。
同じキャメルでも、明るさや濁りの度合いによって似合う・似合わないが分かれます。
当サロンで30色のドレープからさらに8色を絞り込んでお伝えしているのは、この「どの濃度のキャメルか」という一段深い部分にこそ、印象が変わる分岐点があるからです。
第2章:イエベ秋が「地味見え」してしまう3つの原因
原因1:色は合っていても、素材の質感が合っていない
これが最も多い原因です。オータムの色は深みがある分、素材がのっぺりしていると重さだけが残ります。ツルツルとした光沢の強いポリエステルや、薄く頼りない生地では、色の持つ豊かさが表現しきれません。
原因2:全身を近い明るさでまとめてしまっている
ブラウンのトップスに、ベージュのボトム、キャメルのバッグ。すべて似合う色ではありますが、明るさの差がないと、全身が一枚の壁のように見えてしまいます。オータムの色は主張が穏やかなので、明暗のメリハリをつけないと平板な印象になります。
原因3:色は合わせたのに、顔まわりが暗い
特に秋冬、ダークブラウンやモスグリーンのコートやニットで顔まわりを覆うと、肌の血色まで沈んで見えることがあります。似合う色であっても、顔に最も近い位置に最も暗い色を置くと、印象は重くなります。
第3章:服選びで押さえたい「素材と質感」
例えばウエーブやナチュラル骨格のイエベ秋の色を美しく見せてくれるのは、自然な凹凸と厚みのある素材です。
たとえばスエード、コーデュロイ、ツイード、ローゲージのウールニット、リネン、レザー。いずれも表面に陰影が生まれる素材で、光の当たり方によって色が微妙に変化します。この「色の揺らぎ」が、オータムの深い色に立体感を与えてくれます。
逆に、光沢の強いサテンや、つるりとしたナイロン、透明感を売りにした薄手のシフォンは、色が平面的に映りやすい素材です。もちろん絶対に着られないわけではありませんが、その場合は他のアイテムで凹凸のある素材を足してバランスを取ると、格段に馴染みます。
柄を選ぶなら、ペイズリー、レオパード、大きめのチェック、木の葉や植物のモチーフなど、自然界にある有機的な柄が相性の良いグループです。
第4章:白と黒はどう扱えばよいか
「イエベ秋は白と黒が似合わない」と書かれた情報を目にして、不安になる方がいらっしゃいます。実務的な答えを申し上げます。
白は、真っ白(純白)ではなく、アイボリー、生成りを選んでください。純白は青みと明るさが強く、オータムの肌の温かみと衝突しやすい色です。ほんの少し黄みを含んだ白に変えるだけで、顔まわりの馴染み方が変わります。
黒については問題になりにくく、むしろ第2章で触れた明暗のメリハリを作る役割を果たし、陶器肌に美しく映えます。
第5章:小物とアクセサリーで最後を締める
イエベ秋の方にお似合いになりやすい金属は、ゴールド系です。ぴかぴかと輝く鏡面のゴールドよりも、少しくすんだアンティークゴールドやマットゴールド、ブロンズのほうが、深みのある色との調和が取れます。
石であれば、タイガーアイ、アンバー(琥珀)、ガーネット、カーネリアンなど、温かみと深さのあるものが馴染みます。バッグや靴も、エナメルよりスエードやマットなレザーを選ぶと、全身の質感がそろいます。
当サロンの診断では、この金属の種類・石の種類・光り方までお伝えしています。服の色だけを整えても、顔の近くで光るアクセサリーが合っていないと、印象は最後のところで揃わないからです。
まとめ:似合う色を「知っている」から「使いこなす」へ
イエベ秋の方が地味に見えてしまうのは、似合う色を選べていないからではありません。色は正解なのに、素材・明暗・顔まわりという三つの条件が揃っていないことが原因です。
逆に言えば、この三つを押さえるだけで、今クローゼットにある服の印象は大きく変わります。新しく買い足す前に、まずはお手持ちの服の質感と、顔まわりに何を置いているかを見直してみてください。
そして、もし「自分にとってのちょうどよいキャメルの濃さが分からない」「そもそも本当にイエベ秋で合っているのか確信が持てない」と感じていらっしゃるなら、一度プロの目で確かめてみることをおすすめします。
カラークチュールでは、服飾デザイナーとして30年の経験を持つ髙橋利予が、色だけでなく、素材・シルエット・骨格・お顔の印象まで含めてトータルでご提案しています。診断結果はカルテとしてお渡ししますので、お買い物の際にそのままお使いいただけます。
サロンは東京メトロ日比谷線・入谷駅から徒歩3分。上野駅からもお越しいただきやすい場所にございます。
あなたに本当に似合う「秋の色」を、一緒に見つけにいらっしゃいませんか。ご来店を心よりお待ちしております。
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◇かつてシップスやビームスのPBを手がけた東京でサロンを経営するファッションデザイナーのパーソナルカラー診断&骨格診断
パーソナルカラー診断|東京|カラークチュール 3万人のパーソナルカラー診断・骨格診断実績、アナウンサー芸能人の来店する店カラークチュールで「今日からきれい。」シップスやビームスを手がけた服飾デザイナー兼カラーコーディネーター髙橋利予の独自の洗練メソッド。確かなデザイン分析を丁寧にわかりやすくお伝えしています。 – パーソナルカラー診断|東京|カラークチュールwww.iiiro.net
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◇デザイナー歴30年以上の経歴◇デザイン画を描くようにお客様を美しくデザインしています
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