
春になるとなぜクローゼットに違和感が生まれるのか
春になると多くの人がクローゼットに違和感を覚えます。冬の間はそれなりに成立していたはずなのに、春の服に切り替えようとした途端「何を残して何をしまえばいいのか分からない」「服はあるのに整わない」という感覚が生まれます。
この違和感は、春服が足りないから起きているわけではありません。多くの場合、原因は冬服との“区切り”がついていないことにあります。冬服をどう扱うかが整理されていないと、春のクローゼットはいつまでも中途半端な状態のままになってしまいます。
冬服は「まだ着られる」が一番判断を鈍らせる
冬服を手放せない理由として、最も多いのが「まだ着られるから」という判断です。破れているわけでもなく汚れているわけでもない。だから、とりあえず残しておこう、そうして残された冬服がクローゼットの中に静かに積み重なっていきます。
問題は、その服が「着られるかどうか」ではありません。「今後使う場面があるかどうか」です。冬服は使用期間が長く存在感も大きいため「いつか使うかもしれない」という気持ちが生まれやすくなります。その曖昧さが春の整理を難しくします。
手放しの基準は「感情」ではなく「役割」
冬服を手放すかどうかを考えるとき、感情が先に立ってしまうと判断は止まります。高かった、思い出がある、以前はよく着ていた、そうした気持ちは自然なものですがそれだけで残してしまうとクローゼットは過去の延長線上から抜け出せません。
春のクローゼットを整えるために必要なのは「この服の役割は何だったのか」「その役割は次の冬にも必要か」という視点です。役割がはっきりしない服は、次のシーズンでも迷いの原因になります。
冬服を「しまう服」と「区切る服」に分ける
春の整理で大切なのは、冬服を一律に「しまう対象」として扱わないことです。中には次の冬も主役として使いたい服もあれば役目を終えた服もあります。
ここで必要なのが、「しまう服」と「区切る服」を分けるという考え方です。しまう服とは、次の冬にも迷わず着たいと分かっている服。一方で区切る服とは、今後使うかどうかを春の時点で一度区切りをつける服です。
この区切りを先延ばしにすると来冬も同じ迷いを繰り返すことになります。
春は「手放す理由」を見つけやすい季節
冬の最中は、寒さが判断を鈍らせます。「今は必要だから」と思っていた服も、春になると冷静に見直せるようになります。だからこそ、春は冬服を整理するのに最も適した季節です。
着ていて重たく感じた服、気分が上がらなかった服、結局いつも同じものに手が伸びていた理由。そのすべてが春になると見えやすくなります。春は、冬服の本当の役割を見極めるタイミングなのです。
冬服を手放せない人の共通点
冬服をなかなか手放せない人には、共通した特徴があります。それは、「次の選択を考えずに残している」という点です。手放したら困るかもしれない、代わりがないかもしれない。その不安が判断を止めてしまいます。
しかし実際には、判断を先送りにしている限り、その服は次の冬でも「とりあえず残っている服」のままです。春に区切りをつけないとクローゼットは更新されません。
春のクローゼットは「今から半年」を基準に考える
春の整理で有効なのは、「今から半年」を基準に考えることです。次の冬が始まる頃、自分はどんな生活をしているか、どんな場所に行きどんな印象でいたいか。
そのイメージに合わない冬服は、たとえ状態が良くても役割を終えている可能性があります。未来の自分に合うかどうかを基準にすると判断は驚くほどシンプルになります。
手放すことは「減らす」ことではない
冬服を手放すというと「服を減らす」「我慢する」というイメージを持たれがちですが、しかし、本当の意味での手放しは減らすことが目的ではありません。迷いを減らすことが目的です。
迷いが減ると春服も選びやすくなり、次の冬も安心して迎えられるようになります。手放しは次の季節への準備でもあります。
まとめ|春の整理は冬を終わらせることから始まる
春のクローゼットを整えるためには、まず冬を終わらせる必要があります。曖昧なまま残された冬服は春の選択を鈍らせます。
捨てるか残すかではなく区切るかどうか、その視点を持つことでクローゼットは確実に前に進みます。
カラークチュールからのご案内
春になるたびに、 クローゼットの前で立ち止まってしまう方。 冬服をどう扱えばいいか分からず、毎年同じ迷いを繰り返している方は、ぜひ一度カラークチュールまでご相談ください。
冬服を手放せない理由は、優柔不断だからでも片づけが苦手だからでもありません。
・どこで区切りをつければいいのか
・何を残せば次の季節が楽になるのか
・今の自分にとって必要な服は何か
それが整理されていないだけです。
カラークチュールでは無理に捨てさせることはしません。今お持ちの服を前提に 「次の季節につながる整理」を一緒に考えていきます。
春は、始める季節であると同時に終わらせる季節でもあります。冬をきちんと終わらせることで春はもっと軽やかに迎えられます。
ぜひ一度カラークチュールまでご相談ください。





