
はじめに:柔らかくすれば軽く見え、硬くすれば怖く見える
こんにちは。東京・上野の上質なイメージブランディングサロン「カラークチュール」です。
女性の経営者、役員、士業の方から、繰り返し伺うご相談があります。
「柔らかい印象の服を着ると、若く見られて話が通りにくい。かっちりさせると、今度は怖いと言われる。ちょうどいいところが分からない」
この揺れは、装いのセンスの問題ではありません。矛盾する二つの要求を、同時に満たそうとしているから起きています。
本ブログでは、なぜこの揺れが生まれるのかを整理し、その間を埋める具体的な考え方をお伝えします。
第1章:二つの要求が、同時に突きつけられている
人前に立つ女性が求められているものを、そのまま書き出してみます。
- 頼りなく見えないこと。判断を任せられる相手だと伝わること
- 同時に、話しかけにくい人にならないこと
- 年齢を隠すのではなく、年齢に見合った品格があること
- それでいて、その人らしさが消えていないこと
これらは互いに引っ張り合います。強く見せる方向に振れば近寄りにくくなり、柔らかく見せる方向に振れば軽く見られます。
多くの方がここで、両極を行き来することになります。今日は硬めにして手応えを見て、次は柔らかくしてまた手応えを見る。この試行が何年も続いてしまうのです。
第2章:「舐められない」を作っているのは、強さではない
ここが最も申し上げたい点です。
軽く扱われないために必要なのは、強い色や硬い形ではありません。全身の一貫性です。
相手が無意識に見ているのは、服、髪、眼鏡、アクセサリー、鞄、靴が同じ方向を向いているかどうかです。すべてが揃っている人には、迷いのなさが伝わります。その迷いのなさが、判断を任せられる印象を作ります。
逆に、ジャケットは硬派なのに靴がカジュアル、髪は今の年齢に合っていないまま、といったずれがあると、一点ずつは良いものであっても、相手には整っていない印象として届きます。
つまり足りていないのは強さではなく、統一です。ここを取り違えると、強い色を足すことで解決しようとして、次の章の問題に入ってしまいます。
第3章:威圧的に見えてしまうときの共通点
「怖い」「近寄りにくい」と言われる装いには、いくつか共通するパターンがあります。
顔まわりに、最も強い要素を集めてしまっている
濃い色のジャケットに、コントラストの強いインナー、大ぶりのアクセサリー。強い要素が顔の周りに集中すると、表情の情報が押し負けます。表情が読み取りにくい相手を、人は警戒します。
直線的な形だけで固めている
肩のはっきりしたジャケット、角のあるバッグ、シャープな眼鏡。すべてが直線だと、隙がなくなります。どこか一点に曲線を入れるだけで印象は変わります。
似合わない色で「強さ」を出そうとしている
これが最も多い原因です。強く見せたいという意図で選んだ黒や濃紺が、その方の肌には強すぎることがあります。すると顔色が沈み、その沈んだ顔が「機嫌が悪そう」「厳しそう」と読まれます。強く見せたかっただけなのに、怖い人になってしまうのです。
第4章:その間を埋めるのは、あなたに合った色の「深さ」
では、どうすればよいのでしょうか。
鍵は、色を強くするか弱くするかではなく、その方の肌と釣り合う深さの色を選ぶことです。
たとえば同じ濃い色でも、青みの強い漆黒が映える方と、深いブラウンやモスグリーンのほうが顔立ちと調和する方がいます。前者の方が深いブラウンを着ると曖昧に見え、後者の方が漆黒を着ると顔が沈んで硬く見えます。どちらも「強さ」を求めた結果、逆の印象になっています。
ご自身に釣り合う深さの色を顔まわりに置くと、肌が明るく見えたまま、装いに重みが出ます。この状態が、信頼感と話しかけやすさが両立している状態です。柔らかいから軽い、硬いから怖い、という二択から抜け出せます。
当サロンでは、30色のドレープから、その方に最も合う8色まで絞り込んでお伝えしています。「濃い色が似合う」で終わらせず、どの濃度のどの色かまで特定するのは、この分岐点が印象を決めるからです。
第5章:立場が変われば、装いも更新が必要になる
もうひとつ、女性の方に特にお伝えしたいことがあります。
装いは一度決めれば終わりではありません。役職が上がる、事業の規模が変わる、講演や取材の機会が増える。立場が変わるたびに、求められる見え方も変わります。
さらに、年齢を重ねることで髪や肌の状態も変わります。10年前に似合っていた組み合わせが、今のご自身には合わなくなっていることは珍しくありません。これは衰えではなく、単に更新のタイミングです。
この更新を自力で、しかも事業を回しながら続けるのは、率直に申し上げて負担が大きすぎます。だからこそ、外見について継続的に相談できる相手を持つという選択があります。
カラークチュール®の「外見顧問」は、半年または年間の契約で、あなた専属の外見の顧問として継続的にサポートするサービスです。
セミナーや研修のような集合形式ではなく、あなたお一人のための個別サービスです。 パーソナルカラーや骨格といった基本に加えて、ご職業、立場、ライフスタイル、なりたいイメージまで踏まえ、日々のご相談にその都度お応えしていきます。
これまでの主な実績
カラークチュール® 髙橋利予は、服飾デザイナーとして30年、シップスやビームスのプライベートブランドを手がけたのち、延べ3万人以上の分析を行ってまいりました。個人のお客様に加え、企業や団体からもお招きいただいております。
- 住友商事株式会社さま|福利厚生「社員の外見力を高めるパーソナルカラー講座」講師(2年連続)
- 日本ヒューレット・パッカード株式会社さま|各部門エバンジェリスト向け ビジネス特化スタイルイメージ分析(2014年〜2017年/4期連続)
- 日本郵便株式会社さま|郵便局店舗間交流イベント講師
- 日本労働組合総連合会さま|2024年、2026年スプリングセミナー
- 株式会社大丸松坂屋百貨店 大丸東京店さま|おもてなしフェア 外商顧客様向け診断講師
- 株式会社石澤研究所さま|コスメ企画職向け パーソナルカラー&骨格デザイン分析研修(2回)
- 東京電力労働組合さま|「男女平等参画」スプリングセミナー講師
- 株式会社オレンジ・アンド・パートナーズさま/日本ケイリン選手会さま ほか
このほか、台東区社会教育センターおよび台東区教育委員会の認定講師、よみうりカルチャーの定期講座講師も務めております。女性自身、anan、クロワッサン、Hanako、CREA、25ansなど各誌にも掲載いただきました。
まとめ:正解は一つではなく、あなたの中にあります
女性経営者の装いに、万人共通の正解はありません。あるのは、その方の肌と骨格と立場に釣り合う一点です。それを外して強さや柔らかさを足し引きしている限り、揺れは終わりません。
「舐められない」と「威圧的」の間は、狭い隙間ではありません。ご自身に合った色と形を知れば、そこには十分な幅があります。
色彩の理論と、実際に服を作ってきた現場の視点の両方から、素材やディテールまで踏み込んでお伝えできることが当サロンの特徴です。
サロンは東京メトロ日比谷線・入谷駅から徒歩3分。平日は比較的ご予約が取りやすい状況です。
外見顧問はお一人ずつの完全個別対応です。詳細はお問い合わせにて個別にご案内しておりますので、まずは一度ご相談ください。




